校長コラム

2024年5月10日

「鬼アプリ」に頼らない!子どもに響く叱り方

子育て中に、

「言うことを聞かないと、鬼に来てもらうよ!」

または、

「言うことを聞かない子は××してもらいます。」

など、本人が困ることを言って、「(保護者の方が思う)正しい行動」へと導いていませんか?

 

その時、お子さんはどんな顔をしているでしょうか?

 

泣いて困っている顔?

恐怖におびえている顔?

 

親御さんの言葉によって、大切なお子さんの笑顔が消えてしまうこともあります。

 

お子さんが思うような行動を取れない時に、どうすればうまくいくでしょうか。

 

年間1.4万人が受講する、1歳から高校生までのキッズダンス専門 Ti-ccha(ちっちゃ) KID’S DANCE SCHOOL 校長であり、チャイルドコーチングアドバイザー&上級心理カウンセラーTi-cchaより、ご紹介させていただきます。

 

 

▼目次▼

「鬼アプリ」は子育ての味方?

叱る時にも愛情を伝える

子どもに響く叱り方とは?

叱られる行動ばかりする子の気持ち

最後に…

 

 

「鬼アプリ」は子育ての味方? 

 

子どもが言うことを聞かない時に、鬼に電話する(アプリ内で鬼に電話をしているように装う)と、怖い鬼が親御さんに代わって、お子さんと話をしてくれるというスマホアプリは、子育てのお助けツールとして、よく知られていることと思います。

 

子どもたちは、鬼への恐怖から、自分の行動を改める約束をします。

 

親御さんにとっては、自分に代わって怒ってくれるので、非常に助かるツールとも言われています。

 

しかし私は、こうしたアプリに限らず、恐怖で行動を支配するような子育ては、お子さんによくない影響があると考えています。

 

 

なぜなら、お子さんが行動を改める理由は、

「ただ、怖いから。」です。

 

これで本当にいいのでしょうか?

 

本来は、

 

お子さんのどこがいけないかを、親御さんが説明する

お子さん自身がしっかり理解する

行動が改善されていく

 

このようなステップを繰り返すのが子育てではないか、と私は思うのです。

 

しかし「叱る」というのは、何度も同じことを伝え続ける大変な作業でもあります。

疲れ果ててしまう親御さんだって少なくないでしょう。私にも経験があります。

 

ですから、たとえ一時的にでも、お子さんの行動が改善されるなら鬼の力も借りたい……そんな気持ちになりますよね。

 

 

叱る時にも愛情を伝える

 

叱るのにもエネルギーが必要で、本当に大変なことですよね。

では、なぜ叱るのでしょうか?

 

それは、親御さんにとってお子さんが大切だからではないですか?

 

 

道に飛び出したら、危険だから

「飛び出したらだめだよ。」

 

健康な体をつくるために

「好き嫌いしないで、なんでも食べなさい。」

 

お父さんお母さんが、お子さんを叱るのは、

ーあなたが大切だからー

 

ということを、お子さんにしっかり理解してもらうことが重要だと思います。

 

そのために必要なことは、まずは、感情的にならないようにしてみましょう。

 

例えば危険なことをしてしまって、感情的に叱る場面であっても、そのあとは、冷静に伝える時間も作ってみてくださいね。

 

大きな声や、強い口調は、お子さんにとっては「恐怖」になります。

 

冷静に話ができる状態で、

 

現在取っている「ダメな行動」

これから取ってほしい「正しい行動」

その理由

 

言葉の理解が進んできた、1歳後半から2歳以上のお子さんの大半は、この叱り方で伝わります。

 

そして叱った最後に、

「お父さん(お母さん)は、あなたのことがとても大切だよ。危険な目にあってほしくないから、こうやって真剣に伝えているんだよ」

 

と添えてみるのもおすすめです。

 

いつも「鬼が来る」と恐怖を与えながら伝えていたら、この親心、お子さんに届かないですよね。

 

叱るのも親として愛情を伝えている瞬間であると考えてみるのはいかがでしょうか。

 

 

子どもに響く叱り方とは?

 

何度言ってもお子さんが言うことを聞かない、と困り果てている方もいらっしゃると思います。

 

何度言っても行動が変わらないのは、残念ながら、伝わっていないからなんです。

 

伝わらない叱り方

 

「⚪️⚪️をしたらダメでしょう!」

「ごめんなさい。」

 

しかし、また同じことが繰り返される。

 

 

伝わる叱り方

 

1

お子さんと向かい合わせになり、お子さんから見える景色をシンプルにします。

テレビや他の子が遊んでいるところなど、集中力が散漫にならないように配慮します。

 

できるだけシンプルな会話形式にします。

 

「⚪️⚪️はしていいの? ダメなの?」

「ダメ…。」

「じゃあ、どうしてやってしまったのかな?」

「…。」

「ダメとわかっていたけど、がまんできなかったのかな?」

「うん…。」

「⚪️⚪️が大きくなったときに、がまんできる力も必要になるんだよ。ダメとわかっていることを、がまんする練習もしていこうね。」

 

伝わらない叱り方は、お子さんが一言あやまるだけで終わりです。

 

伝わる叱り方は、お子さんの感情を聞き出し、正しい行動の必要性も伝えています。

 

ここで、お気づきでしょうか?

 

お子さんに求めているのは「◯◯をしないこと」

つまり、やりたい気持ちをがまんして、正しい行動をとる

 

「気持ちの切り替えをすること」なのです。

 

私が指導者として子どもたちを叱るのは、たいてい彼らが自分の気持ちにブレーキがきかなくなった時です。

 

年齢が上がれば、園や学校での生活も始まりますから、興味関心・欲求が出てきたとしても「今はそれをする時ではない」と、心の入れ替えしなくてはいけません。

 

ただ「◯◯をしない」と強く禁止するのではなく、正しい行動の必要性を教え、「気持ちの切り替え」を促すことで、叱らなくてはいけない状況を改善していくことができます。

 

 

その上で、叱る時に気をつけたいのは

 

「言うことを聞かないと、××になるよ。」

「言うことを聞かない子は、△△だよ。」

 

などど、お子さんが困ることを言ったり、恐怖を与えないという点です。

こうしてしまうと、お子さんの健全な心の成長につながりません。

 

お父さん・お母さんなど家族のそばは、お子さんにとって一番安心できる場所であるのが理想です。

 

 

(その心理状態について、深く知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください)

 

 

 

叱られる行動ばかりする子の気持ち

 

親御さんに、一つ質問です。

 

お子さんとのふれあい時間は足りていると思われますか?

目を見て話す時間はありますか?

 

お子さんと話す時に、スマホを見ながらだったり、家事や仕事をしながら上の空だったり……ではないですか?

 

 

叱られる行動ばかりするお子さんの心の根底に、

 

「こっちを見てほしい」

 

という気持ちがひそんでいる場合があります。

 

親子でふれ合う時間が少なく、「叱られる時には自分の方を向いてくれる」とお子さんが感じてしまっている場合、問題行動を起こすこともあります。

 

このようなお子さんは、本当はしっかりした行動を取れる子です。

 

それなのに、親御さんと心のつながりが少ないと感じ、寂しい気持ちになっている時は、叱られることで、親御さんに目を向けてもらおうとすることがあります。

 

忙しい時に限って、何かこぼしたりしませんか?

 

そんな時は

「こっちを見てほしい。」

 

「今、寂しい。」

 

そんなサインなのです。

 

まだまだ感情表現が未熟だということです。

 

このような状態の時は、ふれ合いの時間を増やしてみてくださいね。

 

些細なことで大丈夫です。

 

顔を見て、「いってらっしゃい」を言う。

 

スマホを見る時間を減らして、絵本を読んであげたり、一緒にテレビを見たりする。

 

これを書きながら、私自身も、改めて自分に言い聞かせています。

 

私にも、これまで何度も、我が子からの「寂しいよのサイン」がありました。

 

仕事の繁忙期もあり、子育てを最優先にしたくても、どうしてもできない時もありました。

 

そんな時は、こんなふうに伝えてきました。

 

「今、寂しいよね。」

 

あなたの気持ちは伝わっているよ。ということを伝え、小さな時は抱きしめてみたり、大きくなると、その子がどうしてもしてほしいこと、何か一つは叶えるようにしました。

 

寝室に一緒に入って、寝る瞬間にそばにいてほしい。

 

絵本を1冊だけ読んでほしい。

 

この話だけは聞いてほしい。

 

その時々、子どもたちからの要望はいろいろでした。

 

どうしても時間がない時は「短めの絵本をこちらから提案」してみたり、寝室にきてほしい時は「寝付くまでずっとはいられないけど、5分くらい一緒にいるからね」と伝えました。

全部願い通りにはできないのですが、可能な範囲で、我が子の要望を聞くようにしました。

 

それ以外にも子どもたちのために大切にしてきたことは、提出物や準備物が遅れないように気をつけること

 

どうしても抜けていたり、遅れたこともありますが、それがないと、我が子が園や学校で困るということは、最大限気をつけるようにしました。

 

それは、私の忙しさのしわ寄せが子どもに降りかかることを、当たり前と思ってはいけない、と自分自身で決めていたからです。

 

お母さんは、自分より仕事の方が大事寂しい気持ちにさせないように、努力するようにしています。

 

このように、親の側も気をつけることで、子どもの叱られる行動を防ぐことにつながると思っています。

 

 

最後に…

 

親子の数だけ、子育ての方法があります。

 

同じ親でも、きょうだいごとに、違う子育てになるかもしれません。

 

 

今直面していらっしゃるのは「世界にたった一つの子育て」なんです。

 

そう考えると、どうしたらいいの?と不安な気持ちになってしまうかもしれません。

 

「世界にたった一つの子育て」ですが、共通するものがあります。

 

それは

「愛情」です。

 

愛情を与え、お子さんが【ありのままの自分でいい】自己肯定感を持てる環境にすることが、子育ての上で大切だと私は考えています。

 

アプリだけに頼っていては、愛情は伝えられません。

 

このコラムと出合ってくださったご家族に、笑顔の時間が増えることを心から願っております。

 

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